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開けられるものは全部開ける。室内調査の基本動作 ~分譲マンション投資の魅力~

開けられるものは全部開ける。室内調査の基本動作
~分譲マンション投資の魅力~
 

現地調査で室内に入ったら何から始めればよいでしょうか。
基本動作はシンプルです。
開けられるものは、全部開けてみることです。

1.扉と収納は「使われ方」の記録
室内のドア、キッチンの扉、引き出し、
吊戸棚、クローゼット。
閉まっている状態では、どれも正常に見えます。

しかし実際に動かしてみると、扉が床や枠に擦る、
ラッチがかからない、蝶番が緩んで扉が傾いている、
引き出しのレールが引っかかる、といった不具合が見つかります。

特にキッチンの扉は毎日開け閉めされるため、
前の住人の使い方がそのまま表れます。
扉を開けたら、中ものぞいてください。
シンク下の床板に水染みやふくらみがあれば、
過去の漏水を疑うきっかけになります。

扉の不具合の多くは、蝶番やレールの調整で直ります。
しかし扉本体や収納ユニットごとの交換となれば、
費用は一気に膨らみます。

調整で済むのか、交換が必要なのか。
その見極めこそが、前回お伝えした
「買う前の見積もり」です。

2.サッシと玄関扉は自分では替えられない
窓も、すべて開け閉めしてみます。
動きが重くないか、クレセント錠がきちんと掛かるか、
ガラスにひびがないかを確かめます。

網戸が外れかけていないか、
玄関扉が重すぎないか、
閉まる直前に勢いよくぶつかっていないか、
鍵がスムーズに回るかも見ておきましょう。

ここで知っておきたいのが、
マンションならではのルールです。

標準管理規約では、窓枠や窓ガラス、
玄関扉は共用部分とされ、
各住戸は専用使用権を持つにとどまります。
そのため、オーナーの判断で自由に交換することはできません。

一方で、ガラスが割れたときの
入れ替えのような通常の使用に伴う管理は、
専用使用権を持つ区分所有者の負担とされています。

つまり、替えることはできないのに、
日常の修理費は自分持ちになる部分があるのです。
動きの悪さが戸車の調整で直る程度なのか、
枠そのものの問題なのか。
であれば、長期修繕計画にサッシや
玄関扉の更新が組み込まれているかを確認しましょう。

3.窓まわりの結露跡とカビ
窓を開けたついでに見ておきたいのが、結露の跡です。
鉄筋コンクリート造のマンションは気密性が高く、
北側の部屋や外壁に面した押入れ、
クローゼットの奥に湿気がたまりやすい傾向があります。

窓台やサッシの下枠の黒ずみ、
クローゼット奥のクロスのシミや浮きは、
結露が繰り返されてきたサインです。

目に見える跡がなくても、
収納を開けた瞬間のカビ臭さは隠せません。
においにも注意を向けてください。

本来は雨の日や冬の朝に見るのがいちばん分かりやすいのですが、
内見の日は選べません。
だからこそ、残された跡を探すのです。

壁紙を貼り替えて見た目を整えても、
収納の奥や窓台までは手が回っていないことがよくあります。

結露しやすい住戸では、
入居者が替わっても同じ悩みが繰り返されます。

4.まとめ
閉まっている扉は、何も語ってくれません。
開けて、動かして、のぞいて、
初めて室内の本当の状態が見えてきます。

初心者のうちは、不具合を見つけたら写真に残し、
付帯設備表の記載と食い違っていないかを
確かめる習慣をつけるとよいでしょう。

ABOUT ME
渡邊浩滋
大家さん専門税理士事務所、渡邊浩滋総合事務所代表。当サイトを運営する大家さん専門税理士ネットワーク「Knees(ニーズ)」代表。 自らも両親から引き継いだアパートを経営する大家であり、「全国の困っている大家さんを助けたい」という夢を叶えるべく日々奔走している。 全国でのセミナー出演、コラム執筆等多数。
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