火災保険を別の保険会社のものに切り替えました。そのときに、もともと加入していた保険会社から返戻金が振り込まれてきました。この返戻金は収入になるのでしょうか？

A

火災保険の返戻金は、保険料の戻りになります。すでに経費にしている保険料があれば、マイナスすることになるものです。火災保険の返戻金は、保険期間が経過していない分の戻りと考えられます。まだ保険期間が経過していない保険料については、前払金で資産に計上していることが原則です。したがって、計上している前払金から控除するものになると考えます。なお、計上している前払金よりも少ない金額が返戻された場合には、その前払金の残額は、保険料として計上してもよいものと考えます。仕訳例を載せておきます。

（仕訳例）３０万円返戻金が振り込まれたが、前払金として計上していた金額が３５万円であった場合

預金 ３０万円 ／ 前払金 ３５万円
保険料 ５万円

ちなみに、まだ保険期間が経過していない分を短期前払費用として経費計上された分が戻ってきた場合には、保険料のマイナスをすることになります。