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フェラーリの経費が否認?高級車の経費、大家さんが知っておくべきこと

東京の中心で税務を叫ぶ 第230回コラム

大家さん
大家さん

フェラーリの経費が否認?

大野
大野
今回は

フェラーリの経費が否認?
高級車の経費、大家さんが知っておくべきこと

についてお話しします!

こんにちは!
「高級車を、賃貸経営の経費にできませんか?」
というご相談を、時々いただきます。
実際、令和7年には不動産投資家が
フェラーリの経費を否認された裁決も出ています。
今回は、この話を大家さんにも
わかりやすく解説してみたいと思います。

まず大前提として、
フェラーリだから経費にならない、
ということはありません。
事業のために使っていることさえ証明できれば、
高級車であっても経費になります。
この点は昔から変わっていないんです。

では、なぜ今回は否認されてしまったのでしょうか。
理由は「証明できなかったから」です。

過去には、法人が2,700万円のフェラーリを購入し、
経費として認められた裁決もありました。
決め手になったのは、
通勤手当が支給されていなかったことや走行距離から、
通勤や支店の巡回に使われていたと推認できたことでした。
つまり、毎日決まって使う業務があり、
それが走行距離という数字で証明できたわけですね。

一方、不動産賃貸業はどうでしょうか。
物件の巡回や内見の立会いはあっても、
多くの場合は月に数回程度ではないでしょうか。
しかも、その移動が家賃収入と
どう結びつくのかを説明するのは、
正直なところ難しいものです。
「信用を得るため」という説明は、
誰でもいくらでも言えてしまいますよね。
だからこそ、記録の裏づけがなければ
税務署には何も伝わらないのです。

個人の場合、事業にも私用にも使える支出は
「家事関連費」と呼ばれ、
必要経費として認められるには、
業務上必要な部分をきちんと
区分できることが条件になります。
しかも、この区分ができることを証明する責任は、
税務署ではなく納税者の側にあります。

もし本当に事業用として経費にしたいなら、
次のような準備が欠かせません。

・日付、行き先、目的、走行距離を記した運行記録をつける
・私用の車は別に用意し、事業用の車とは使い分ける
・按分するなら、その根拠を数字で説明できるようにしておく

節税額は、経費として計上した金額に
税率をかけた分にすぎません。
それ以上に大きなお金が、
車の購入や維持のために出ていってしまいます。
否認されれば
追徴課税でさらに手残りが減ってしまいます。
目先の節税や見た目の信用づくりよりも、
手元に残るお金を守る視点で
判断することが大切です。

まとめ

・高級車が経費になるかどうかは、車種ではなく「証拠」で決まる
・証明する責任は、税務署ではなく大家さん自身にある
・運行記録・私用車との使い分け・按分根拠を必ず準備しましょう

 

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楽待 不動産住宅新聞でもコラム連載しています。

ABOUT ME
大野晃男
1979年12月生まれ。 資格専門学校の簿記講師を経て税理士法人に勤務。 その後、自動車部品製造会社の経理として働く。 実家がサラリーマン大家さんだったことから、 渡邊浩滋総合事務所に興味を持ち、入所。
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