●廣田が語る!~工事費用について考える~ その1
大家さん兼不動産屋の廣田です。
近々 関東地方も梅雨に入るようですが、いかがお過ごしですか?
さて、賃貸経営で発生するコストの中で、リフォーム工事などの工事費が 占める割合が高く、工事費に関するご相談をよく受けることがあります。
また、外壁塗装、防水工事、エレベーター改修などの大規模修繕工事は実施
する回数は少ないのですが、一回の工事費が高額になるため気になるとこと
です。そこで今回は、工事費のコストダウンについて書いていきます。
●見積書はどう記載されているか
管理会社やリフォーム会社から提示される工事費の見積書ですが、よく見ていますか。見積の総額だけを見て、明細をよく見ない人が多いのではないでしょうか。
見積書は、いろいろな書式で書かれていると思いますが、
基本的に次のように記載されています。
見積金額 = 工事費の合計 + 管理費(経費)
工事費の合計は、工事項目(例、クロス工事、ルームクリーニングなど)
ごとに、
工事費 = 施工数量 × 単価
算出した工事費の合計になります。
工事費の内訳は
工事費 = 材料費 + 施工費 に分けられます。
工事費の内訳は、見積書に記載されないケースもあります。
工事費を検討する時は、見積書の明細を注意深く見ましょう。
●工事内容を考える
工事項目ごとに、今回の工事でその工事項目が必要かどうかを判断します。
必要ないと思われる工事項目を中止することで、工事費のコストダウンになります。
工事項目の要否の判断基準としては、まず、修理・修繕する項目は必須です。
設備などが、故障している状態では、家賃をいただける状態ではないので
当然実施します。
次は、そのお部屋のコンセプト(どんなお部屋にするか)に照らして、
工事項目の要否を判断します。コンセプトにそぐわない工事項目は、
バッサリ中止してもよいと思いもいます。
また、必要と思われる工事が抜けている場合もあります。
必要ない工事をチェックするとともに、工事項目の抜けにも注意しましょう。
●相見積
工事費の妥当性を判断する方法として、複数のリフォーム会社へ見積を依頼し、
見積金額を比較する方法もあります。「相見積」と言われている方法です。 複数の会社へ見積を依頼するときは、実施したい工事の範囲・仕様を明確に
して依頼します。
当然ですが、見積を比較するときは、総額だけでなく、
工事項目ごとの単価、数量にも注目して比較しましょう。会社によって、
数量が大きく違っているケースがあります。
数量が大きく違っている場合が、施工範囲は違っている場合あるので、
見積をした会社とすり合わせをする必要があります。単純に総額が安いからと
言って、その会社に発注しても、工事項目や工事範囲に抜けがあると、
後から追加工事費が発生し、結果的に高くなってしますこともあります。
特に、大規模修繕工事などの、高額な工事費が予想される場合は、
相見積は有効な手段だと思います。