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【第232回】一級建築士 遠田 将徳が斬る!①

『テレワーク拡大による求められる間取りの変化』

こんにちは。一級建築士の遠田(エンダ)です。

コロナウイルス感染拡大により、仕事の取り組み方が大きく変化致しました。
今回は「テレワーク拡大による求められる間取りの変化」についてご紹介してまいります。

◆テレワークの導入が急激に拡大
コロナウイルス感染拡大前のテレワーク実施率は約17%に対し、
感染拡大後は47%と大幅に増加したという調査結果があります。
「緊急事態宣言」によるテレワークの推進が、
働き方を大きく変えていることがわかります。

◆テレワークをすることで見えてきた、マイホームの不満なところ
テレワーカーの不満・不便を感じる点は、
「仕事とプライベートの切り替えがしづらい」、
「仕事専用のスペースがない」「仕事用のデスク/椅子がない」等が大半です。
未就学児のいる家庭では、
半数近くが「子どもを見つつ仕事可能な環境(部屋・スペース)がない」点に
不満を感じたようです。

◆テレワーク継続のために、間取り変更や住み替えを
コロナ禍終息後も「テレワークを継続したい」方の割合は全体で84%。
そのうち「働いている時間の10%~70%で実施したい」方が59%だそうです。
ちなみに…「仕事専用の小さな独立空間が欲しい」(31%)、
「リビングの一角を間仕切り可能な仕事スペースにしたい」(13%)など、
仕事に集中できるような間取り変更を希望する方もいるようです。
さらに、「今後も引き続きテレワークを行う場合、
今の家から住み替えを検討するか」を聞くと、24%も住み替え意向があるようです。
「今より部屋数の多い家に住み替えたい(部屋に仕事場)」 (40%)や
「今よりリビングは広くしたい、かつ個室数も確保したい(リビングに仕事場)」(27%) など、間取りに関する希望が挙がりました。

◆今後の住まい方のヒントに
住まいにテレワークの快適さを求める人が増えてきていることがわかりました。
狭くても部屋数を増やすことや、子供を見ながら作業のできるスペースを作るなど、
テレワークをキーに需要が伸びてくるかもしれません。
ちはみにテレワークスぺースのある分譲住宅が販売好調のようです。
寝室の隣やリビングの一角にカウンターデスクを設け、
ワークスペースとしたり、物干しスペースやキッズスペース等、
特に用途を決めない多目的スペースを取り入れたり、
今後の間取りプランにはひと工夫が必要そうです。

ABOUT ME
遠田将徳
株式会社ウィル建築設計 顧問/武蔵工業大学工学部建築学科卒業。一級建築士、色彩検定二級。 ハウスメーカーにて、モデルハウスの企画設計・デザインコードの作成、戸建分譲のランドスケープデザインを経て、賃貸住宅の設計を経験。戸建住宅・賃貸住宅の新築、リフォームの見積り、外構工事と幅広く手掛け、許認可業務、実施設計、デザイン、コーディネートまで、建築に関わる様々な目線からの適切なアドバイスを得意とする。
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