私の履歴書（57）～大家さん専門税理士、最後の秘策～

渡邊浩滋の賃貸言いたい放題　第１３３回

2022年10月4日渡邊浩滋総合事務所は、Knees bee税理士法人に生まれ変わりました。

大家さん専門税理士として開業10周年の節目として自分自信のことを振り返っています。
2021年12月4日に丸10年を迎えました。
10年やってこられたのも、支えてくださった皆様、スタッフのお陰です。
今後ともよろしくお願いいたします。

大家さん専門税理士、最後の秘策

大家さん専門税理士になろうと決意したまではいいのですが、
実家の賃貸経営はまだ暗闇の中です。

顧問税理士、銀行の担当者、
私の三者で話し合っても良い解決策は出ませんでした。

そうしている間に、アパートの外壁塗装をやっていないことが発覚しました。
外壁塗装の見積もりをお願いしたところ、
3,000万円という金額が出てきました。

もちろん手持ち資金はありません。
借り入れしないとどうしようもないのです。

これ以上借りても、返済ができない・・・

私は覚悟を決めて、思い切った決断をしました。

『返済期間を延ばしてもらおう』

借入は減らなくても、返済期間を延ばせば、月々の返済額は下がります。
キャッシュフローに余裕が生まれるのです。

しかし、返済期間の延ばすということは、
『銀行との当初の約束を破る』ということに他なりません。

つまり、銀行の信用が落ちるということです。
金融機関は貸出先を格付けで、ランク付けしています。
返済期間を延ばすという行為は、
このランク付けが下がる行為なのです。

しかし、背に腹は代えられない。

私は一人で銀行に赴きました。

そこには、もう顧問税理士は必要なかったのです。

（続く）

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