私の履歴書（58）～リスケの伝え方～

渡邊浩滋の賃貸言いたい放題　第１３４回

2022年10月4日渡邊浩滋総合事務所は、Knees bee税理士法人に生まれ変わりました。

大家さん専門税理士として開業10周年の節目として自分自信のことを振り返っています。
2021年12月4日に丸10年を迎えました。
10年やってこられたのも、支えてくださった皆様、スタッフのお陰です。
今後ともよろしくお願いいたします。

リスケの伝え方

銀行に出向き、私は正直に伝えました。
「返済が苦しいので、返済期間を延ばしてください。」

銀行の担当者は、事情はわかっていたので、
すんなりと受け入れてくれた気がします。

「どのくらいの期間がご希望ですか？」

担当者の問に間髪入れずに答えました。

「できるだけ長くお願いします。」

「わかりました。では、３５年でどうでしょうか？」

その回答に、ちょっと拍子抜けをしました。

『思ったよりも簡単に延ばせたな。
返済が苦しいのは銀行としてもわかっていたから条件は飲んでくれたのかな。
それにしても、予想以上に長く延ばしてくれたな。』

喜びよりも、疑問の方が大きかったような気がします。

その銀行からすると、
私の実家の貸出金額はその支店の中ではトップレベルのようでした。
メイン顧客が返せなくなってしまうことは
その支店にとっても好ましくない状況だったため
譲歩してくれたのだと思います。

『言ってみるものだな』

この経験は、私がそこから賃貸経営をするにあたって、
大事なキーワードになりました。

とにかく要望をぶつけてみる。

ビジネスにおいては、
良い条件を引き出すためには絶対に必要なスキルだと思っています。

返済期間を延ばした結果、資金繰りはかなり楽になりました。
当面は何とかなりそう。
光が見えてきました。

しかし、借入は相当残っている・・・
返済期間を延ばして大丈夫だったのか・・・
希望と不安で心はごちゃごちゃになっていました。

（続く）

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