~分譲マンション投資の魅力~
分譲マンション投資において、
現地調査ではどこを見ればよいでしょうか?
今回向き合うのは、
訪れた人が最初に目にする場所。
エントランスです。
部屋の中は、売り出す前にいくらでも整えられます。
壁紙を貼り替え、設備を入れ替え、
家具を置けば、見違えるように生まれ変わります。
しかし、共用部はそう簡単にはごまかせません。
なかでもエントランスは建物の顔であり、
そのマンションの本音がにじみ出る場所です。
1.エントランスは建物の「顔」
清掃が行き届いたエントランスは、
見た目が美しいだけでなく、
日々の管理の丁寧さを映す鏡です。
床のほこりやごみ、
手すりやドア周りの汚れ、
照明や掲示板付近のクモの巣。
こうした細部に、
清掃が計画どおり行われているかが表れます。
エントランスが整っているマンションは、
住民全体の意識が高い傾向があるとも言われます。
そして忘れてはならないのが、
区分マンションを買うとは、
その一室だけでなく、
建物全体の運命を引き受けることだという点です。
管理組合に加わり、
共用部を他の住民と分け合い、
管理費と修繕積立金を払い続けていく。
だからこそ、部屋の広さより先に、
共用部が大切にされているかを見るべきなのです。
2.掲示板は管理組合の活動量を映す
エントランスでまず目を向けたいのが掲示板です。
掲示板は、理事会や管理会社から
住民へ公式情報を届けるための装置です。
点検や工事の予定、総会のお知らせ、
防犯の注意喚起などが貼り出されます。
掲示物が整理され、
新しい情報がきちんと更新されているなら、
それは管理組合が能動的に動いている証拠です。
逆に、日付の古いお知らせが
貼りっぱなしになっていたり、
注意喚起ばかりが目立っていたりすれば、
注意が必要です。
古い貼り紙の放置は、
管理の手が回っていないサイン。
注意喚起の多さは、
騒音やゴミ出しなど、
住民間のトラブルが絶えないことの
裏返しでもあります。
3.集合ポストとチラシの散乱が語るもの
もう一つ、エントランスで足を止めて
見たいのが集合ポストです。
ポストの上や床に、
不要なチラシが散らかっていないか。
空室のポストから郵便物があふれていないか。
チラシが散乱する典型的な原因は、
空室のポストに投函され続けたチラシを、
誰も片づけないまま放置することにあります。
裏を返せば、ポスト周りの乱れは、
空室の多さと、
それに対する日々の管理の薄さを
同時に映し出しているのです。
きちんと管理されたマンションでは、
ポストの外側まで清掃が行き届き、
不要なチラシを捨てるゴミ箱が備えられ、
空室のポストには投函口に封がされています。
4.現地で見るべきポイント
実際にエントランスに立ったら、
次のような点を確かめてください。
□床にごみやほこりが残っていないか。
□掲示板の情報が整理され、更新されているか。
□集合ポストの周りにチラシが散乱していないか。
くわえて、共用部に私物が置かれていないか、
不快なにおいがこもっていないかも見ておきたいところです。
照明がやや暗い場所では、
スマートフォンのライトを当てると、
床の汚れやワックスのはがれが見つけやすくなります。
5.まとめ
エントランスは、
最も人目につく場所でありながら、
最も管理の本音が出る場所です。
清掃の丁寧さ、掲示板の活気、
ポスト周りの整い。そのどれもが、
書類の数字には表れない管理組合の体温を伝えています。
きれいに保たれたエントランスは、
長く価値を保つマンションの、
いちばん分かりやすい証しです。
逆に、荒れたエントランスを前にしたとき、
初心者であればその物件を見送るという判断も、
十分に賢明と言えるでしょう。



